Posted in 2009年学友会誌寄稿文 ベルギー 学友便り 欧州(NIS諸国を含む)

[学友便り] ベルギー、ルーヴァン・ラ・ヌーヴ便り

2010 年 4 月 18 日 - 1:17 AM

2009-2010 年度国際親善奨学生 ルーヴァン・カトリック大学(ベルギー)留学 村中 由美子
(派遣クラブ:D-2620 静岡東ロータリークラブ、受け入れクラブ:D-2710 ルーヴァン・ラ・ヌーヴクラブ)

私は、2009 年9月より、静岡東ロータリークラブからのご推薦を頂き、国際親善奨学生としてルーヴァン・カトリック大学に留学しています。早いもので、こちらでの生活も半年余りになります。今回は、まず、私の派遣されているルーヴァン・ラ・ヌーヴという一風変わった街の紹介をし、続いてベルギーでの学生生活、最後にこちらのロータリークラブについてご報告させて頂きます。

【学園都市、ルーヴァン・ラ・ヌーヴ】
私が今暮らしているルーヴァン・ラ・ヌーヴは、少し特殊な街です。街の名前をあえて訳すと「ルーヴァン新町」といったところでしょうか。首都ブリュッセルから、南東に在来線で一時間ほど走った場所に位置する、人口二万人弱(2008 年12 月)の小さな街です。ここルーヴァン・ラ・ヌーヴから、電車で一時間北東に進むとルーヴァンという別の街があるのですが、ここに1425 年に創立されたルーヴァ
ン・カトリック大学が、ベルギーの言語闘争により、1968 年にフランス語を使う部門とフラマン語を使う部門で分離することになり、そのフランス語部門が新たに森を切り開いて造った街がルーヴァン・ラ・ヌーヴです。なので、街の周りには本当に森しかありません。唯一の映画館も2年前に閉鎖され、娯楽施設があまりないところは昔のつくばのイメージを彷彿とさせるかもしれませんが、朝は小鳥のさえずりで目を覚まし、お天気のいい日は森での散策を楽しみ、夜は静寂の中で星空を眺めるここでの生活を、私はとても気に入っています。

【ベルギーでの学生生活】
私は、ロマンス語・ロマンス文学およびフランス語・フランス文学研究科修士課程2年目に在籍し、20世紀フランス文学を中心とする勉強を進めています。2年目からの編入のため、取得しなければならない単位も多く(年間60単位)、並行して修士論文のための研究もしており、充実した毎日です。一学年に100名ほどの学生が在籍しており、その中で留学生は中国人一人と私だけであるため、授業や課題は現地学生とほぼ同じようにこなす必要があり、勉強はかなりハードです。しかし、現地の学生はみな親切で、インターネット上の掲示板に有志の学生を中心として授業ノートを公開してくれたり、質問を受け付けてくれたりするので、とても助かっています。ベルギーの大学では隣国フランスと比べても成績評価が厳しいようで、その分学生も非常に熱心に勉強していて、留学には最適の環境です。試験

期間は年間で3回あり、好きな時期に試験を受けることができますが、日本のように簡単に授業を放棄することはできず、全ての科目に試験が課せられます。試験勉強の仕方も、日本のやり方では通用しません。なぜなら、筆記試験はたいていその場で問題を与えられて4時間ほどの時間をかけてフランス語で小論文を書く試験であり、口頭試験ではあらゆる角度からの質問に論理立てて答えなければならない
からです。なので、勉強したことを暗記することは準備の最低条件で、それをいかに自分で組み立て直して、新たな考えを加えられるかが問われます。そのため、試験範囲を分担して勉強会をする等、学生たちも工夫して試験勉強をしています。

同級生とともに

同級生とともに

同級生

同級生

ベルギービールを片手にゲームに興じる学生たち

ベルギービールを片手にゲームに興じる学生たち

【ルーヴァン・ラ・ヌーヴのロータリークラブ】
このような多忙な学生生活ではありますが、こちらでの私の受け入れクラブであるルーヴァン・ラ・ヌーヴクラブのみなさんには本当にお世話になっており、クラブの集まり等にも招待して下さるため、学生文化とはまた違ったベルギーの側面を学ぶことができます。先日、2010 年3月13日には、ルーヴァン・ラ・ヌーヴクラブの創立10周年のパーティーに招待して頂きました。このクラブはまだ若いクラブであり、ロータリアンの方々も50代前半くらいの方が中心で、男女の比率が半々の珍しいクラブです。このような活気あふれるクラブですから、パーティーも大変盛り上がりました。特に、私のこちらでの顧問ロータリアンであるブノワ・デルクール氏が、これまでに受け入れた日本人奨学生たちをユーモアたっぷりに紹介して下さいました。ブノワさんは、日本人奨学生受け入れのエキスパートと常日頃自称されているのですが、それはこのクラブが創立当初から国際親善奨学生を受け入れており、ブノワさんが受け入れを担当した学生を数えると私ですでに7人目の日本人奨学生だからであり、受け入れたのがほぼ全員女性、分野はフランス文学か語学、研究テーマもそれぞれ難解そうだったらしく、それがブノワさんには面白く映るようでした。

以上、簡単ではありますが、留学の途中経過のご報告とさせて頂きます。私の留学にお力添えを下さいました全ての方々への感謝を忘れず、残りの日々も充実した毎日となるよう、努力していきたいと思っています。

ロータリーD2170地区大会にて、後列左端が顧問ロータリアンのブノワ・デルクール氏、前列左から二番目が本人

ロータリーD2170地区大会にて、後列左端が顧問ロータリアンのブノワ・デルクール氏、前列左から二番目が本人

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